「くっきりした音」を出すには:
1. 音に「くっきりしたアタマ」をつけること
2. その為には、楽譜には書かれていないけれど、意識的に音と音との間に「すき間」を作ること
と、お話ししました。こちら>>
そして、次のステップとしていよいよ:
3.一つ一つの音はクッキリさせたままで、このように並んでいる音と音との間隔を少しづつ狭くしていく方法を段階を踏んで練習してみましょう。
ということで今回はその1回目として、「いろいろな拍の数えかた」をご紹介します。このいろいろな拍の数え方を使いながら、ずっとこれからもボーイングの練習をしていきます。ぜひ、それぞれの数え方をご自分の手と口で練習してみてください。
ではまずこちらから。
例1: 1、2,3、 1,2,3、 と数える
1小節に四分音符が3つ入っています。3拍子ですね。
<手と口を使って拍を数える練習 その1>
この楽譜の「四分音符を1拍」として、四分音符の速さで手をたたきながら、1、2、3、 1、2、3、・・・と拍を口で唱えてみてください。
手と口は同時ですね。
では、次の楽譜をご覧ください。
例2: 1と、2と、3と 1と、2と、3と・・・と数える
先ほどと同じ「1小節に四分音符が3つ入って」います。
今回は、四分音符の速さは同じですが、一つの音符を2つに細分して数える数え方です。
楽譜には四分音符だけが並んでいるように書いてありますが、拍子をとる時には四分音符を半分にした「八分音符」単位で唱えます。
<手と口を使って拍を数える練習 その2>
手は四分音符の速さで打ちながら、口で 「1と、2と、3と、 1と、2と、3と、」 と 数字と数字の間に「と」を挟みながら唱えてください。たたく手の速さは 例1と同じですが、手を1つ打つ間に口は「1と」と2語 唱えます。
手は四分音符 口は八分音符 の速さで動いています。
例3:いちとお、にいとお、さんとお、 いちとお、にいとお、さんとお・・・と数える
それでは次。こちらの数え方はいったい何でしょう?
こちらも、「1小節に四分音符が3つ入って」います。四分音符の速さは 例1や例2 と同じです。
こちらは、一つの四分音符を 4つに細分して数えています。つまり四分音符の 1/4 つまり「十六分音符単位」で数える数え方です。
<手と口を使って拍を数える練習 その3>
手は、例1や例2と同じ速さで四分音符をたたきます。
手を一つたたいている間に、口では「い・ち・と・お」と4語 唱えます。次の拍は、手をひとつたたく間に「に・い・と・お」と 4語 唱えます。その次は「さ・ん・と・お」。もし楽譜が4拍子で一小節に4拍目もあるならその拍では「し・い・と・お」と唱えます。
このように1拍を4分割して唱えます。
この場合、手は四分音符 口は十六分音符 の速さで動いていることになります。
次回はこの数え方を使いながら、実際に弓を動かしてみましょう。
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