「 チューニングしようとしている弦が、高すぎるのか低すぎるのかがわからない 」というお悩みにお答えする紙上レッスンの第4回目です。
今回は、「狭すぎる5度」と「合っている5度」の響きの違いを体験してみましょう。
やりかたは 前回とほぼ同じです。
1. 隣り合った2本の弦の太い方の弦(A線とD線を調弦しようとしているならD線のほう)の弦の一番上ぎりぎり端っこ のところを 1の指で 思いっきり押します。
写真のように、D線を押さえる1の指をトンネルのようにして、押さえている指がA線に触れないようにしましょう。指板に弦をつけることはできないとは思いますが、ぐいっ と力を入れてください。
2. 左指を少しずつ高いほうにずらしていきながらD線の音程を上げていきます。右手はD線だけ弾いてみましょう。
左指を動かすスピードは1mm/秒ぐらいでゆっくりです。
2~3センチも動かせば十分です。
D線はだんだん音程が高くなっていきますね。音程の変化を耳でしっかり聞き取ってください。
左手には力を入れるけれど、右手は脱力ですよ~
3. 左指は押さえる場所をずらしながら、今度は、右手はA線とD線をダブルで弾きます。
きれいなチューニング用の音を出し続けてください。
4. D線の音程を高くしていくと、A線との5度の音程が「狭く」なっていきます。
この練習で、「狭すぎる5度」とはどんな響きがするのか、自分の耳に教えてあげましょう。
A線とD線を 右手できれいにダブルで弾きながら、D線の音程を少しづづ「上げたり」「下げたり」します。何度も往復して、微妙な音程のずれを聞き取りましょう。
5. 最後にD線を押さえていた指を離して、A線とD線の開放弦どうしをダブルで弾いてみましょう。きれいな5度の響きは すっきりしていますね。
次回はいよいよアジャスターを使ってチューニングしてみましょう。
なんとなく合ってないのはわかるけど、それが「高すぎる」のか「低すぎる」のかがわからない時の魔法を大公開。
前回と今回の 「左指をずらす」ワザを使います。
アジャスターをどちらに回すといいのかが誰でも簡単にわかるようになります。
乞うご期待!
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