フラジオレットを使ったチューニング。
今回はいよいよフラジオレットを使っていきます。
A線はチューナーやピアノにもう合わせられていますか。
まだの方は前回を参考にしてA線のピッチを決めてください。(こちら)
では、今回はA線にD線を合わせていきましょう。
A線の開放弦の音の1オクターブ上の A の位置を左手の3の指(薬指)で軽く触れ、フラジオレットの A の音を出します。
D線の第4ポジションの1の指 A の位置を左手の親指で軽く触れ、フラジオレットの A の音を出します。実際のチューニングでは1の指を使いますが、今は音を聞き取る練習をしたいので親指を使ってください。親指を使うことで、左手を全く動かさずに2つのフラジオレットの音を出すことができます。
注意:
弓でA線を鳴らしているときも、D線を鳴らしているときも、
左手の薬指と親指は弦から離しません。
左手を動かさないことで、出てくる音により集中することができます。
ここで、右手のボーイングにコツがあります。
チューニング用のボーイングで音を出すのはいつもと同じですが
弓の中ほどでのアップボウ を使います。動かすのは10センチほど。
弓で弦を弾いた(こすった)後、弓を浮かすと 「余韻」が残ります。
チューニングのときには、こすっているときの音ではなくて、この「余韻」を聴き比べます。
音程の違いがわかりにくいという方は、弾いている(こすっている)音を聴いてしまっていることが多いです。「余韻」を比べるように気をつけてみてください。
D線の 親指の音 を A線の 薬指の音 に そろえます。
全く同じ音なので、注意深く聴けば違いを聞き分けるのはそんなに難しくありません。
手が十分に大きい方は、3の指(薬指)と親指 ではなく、A線を4の指 D線を1の指でとることもできます。
手が小さい方も D線で 親指のかわりに(プロがするように) 1の指 を使うことができますが2本の弦を比べるときに左手が動くと、チューニングに耳が集中できない方があるようです。
そんなときは親指を使って左手を固定して、音程だけに集中しましょう。
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