先週お話した 異名同音 のつづきです。「異名同音」の意味はこちら>>
う~ん、なんのこっちゃようワカランわ。わたしはそこまで細かいことはまだええわ。」と思ったかた!
では実際にメロディを弾くときチェロの指板のうえで、「異名同音」と呼ばれる2つの音の押さえる場所はどれぐらい違うのでしょうか。
私自身も実際にはその違いを「目で」確かめたことはなかったので興味津々でした。
試しに、 ハーフポジションの1の指で押さえるところにテープを貼ってみました。
1. 一番上の線(音程が低いほう)が指板に向かって左から レ♭・ラ♭・ミ♭・シ♭ の場所を示すライン。
2. 上から2番目の線(音程が高いほう)が同じく左から ド♯・ソ♯・レ♯・ラ♯ の場所を示すラインです。
3. その下にぐっと離れて一本だけ貼ってあるのが ただの レ・ラ・ミ・シ を示すラインです。
異名同音と言われ、ピアノだと同じ鍵盤を押すことになる音:
例えば G線のハーフポジションの1の指「ソ♯」と「ラ♭」
「ソ♯」は「ラ♭」より約5mm高いところにあるんです!
約5mmほども押さえる場所(音程)が違うのです!! 「5mm」ですよ~!!
A線のハーフポジションの1の指「シ♭」「ラ♯」も同じです。
「シ♭」の方が「ラ♯」より5mm低いところにあるのです。
私も演奏中は指がどこを押さえているか目で見てないので、耳を頼りにこの違いを弾き分けていましたが、今回実際に指板に色をつけてみてこの違いの大きさには私自身もビックリでした。
ほかの異名同音といわれている音についてもこの違いをはっきり意識して音階を弾いてみると、先の彼女にもはっきりその違いがわかったようでした。
たとえばト長調のメロディを弾くときに必ず出てくる「ファ♯」を , 「ファ♯」とも 「ソ♭」 ともつかない場所=ファとソのちょうど真ん中あたり=ピアノやチューナーの音」を押さえて弾くより、正しい「ファ♯」を弾いたほうがメロディの輪郭がくっきりして調性のニュアンスもはっきりでてきますね。
いつもの音程が、いっぺんに「プロの音程」になりました!!!!
(息子が “Cook Du ” を使って中華料理を作ったみたい?!)
「でも。。ライン貼るの難しそうやし、なにより見た目がかっこ悪いし。。。」と思うなら、
正しい音程が取れるようになったらテープを剥がせばいいのです。
色はハープの弦のように音名で色分けしてもいいし、いやなら目立たない色にすればいいのです。
どこを押さえればいいのか目で見えるのですから、このライン、使わない手はありませんね!
私もやってみようと思ったかた! 貼り方はまた次回。こちら>>
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